ベーキングパウダー、バターについて
当店で使用しているベーキングパウダーやバターについてのお話です。
【ベーキングパウダー】
「パウンドケーキに使われているベーキングパウダーは、アルミフリーですか?」
以前、唐突にこう聞かれ、「アルミフリー」について知識がなかった私は焦ってしまいました。
特にパッケージに何も書いていないし、特に「アルミフリー」ではなさそう。と思って、「アルミフリーではないと思います…」と返事をしてしまいました。
その後、「アルミ」って何?何か悪影響があるの?と調べてみました。
そもそも「ベーキングパウダー」とは?
いわゆる「ふくらし粉」です。
ホットケーキやドーナツ、マフィン、蒸しパンなど、多くの焼菓子等に使われています。
「アルミ」とはミョウバンのこと。
以前「アルミ」がアルツハイマーの原因になると言われたりして、避けられていたようですが、この説はすでに科学的に否定されています。
では、アルミを摂取するとどうなるのか?
普通の食生活を送っている大人であれば、アルミの過剰摂取は起こりえないと言われていますが、体の小さい幼児(1~6歳)であれば話は別です。
厚生労働省の調査によると、パン・菓子類の過食傾向がある子供は、WHOが定める許容摂取量を超える可能性があるそうです。
とはいえ、アルミ自体の有害性は、まだ実証されていません。
要は「害がある」とは実証されていないけれど、「害がない」とも言えないのです。
それならば、念のため「アルミ」を取り過ぎないように注意したほうが良いかな…。
「アルミフリー」のベーキングパウダーが多く販売されているのは、そういった理由かもしれません。
そして、以前から当店で使用しているベーキングパウダーを調べてみたところ、
【アルミフリー】でした!
【グラスフェッドバター】
「グラスフェッドバター」は、牧草のみで育った牛の乳からできたバターです。
通常は、牧草だけでなく麦やトウモロコシなどの穀物を与えて乳量や乳脂肪分が調整されており、飽和脂肪酸の多いバターが作られています。
飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを増やしますが、グラスフェッドバターには不飽和脂肪酸が多く含まれ、悪玉コレステロールを減らします。また、βカロテンやビタミン、鉄分なども含まれています。
コクが少な目であっさりしていて香りも良いです。
(以前は焼菓子にもお料理にもグラスフェッドバターを使っておりましたが、コロナ禍で入手困難となった後、価格が高騰してしまったため、現在は「ギー」と「北海道産バター」を使用しております。)
【ギー】
ギーは、インド大陸の伝統的医学であるアーユルヴェーダの世界で古くから珍重されてきた万能オイル。
発酵無塩バターを溶かしてろ過を行い、不要な水分・糖分・タンパク質などを除去したもので、ピュアバターオイルとも言います。
コーヒーに入れた「バターコーヒー」がダイエットに良いと話題になりましたね。
【免疫機能の向上】
ギーは、ブチル酸と呼ばれる栄養素が豊富。このブチル酸は、免疫機能に働きかけ、善玉菌を増やす働きがあるとされている。さらに、T細胞と呼ばれる免疫細胞の増加にも役立つと言われている。
【豊富なビタミン】
ギーには、脂溶性のビタミンが豊富に含まれている。特に多いとされているのが、ビタミンA、D、E。ビタミンAは、目や肌の健康に関わる栄養素。ビタミンEは、抗酸化作用があるとされ、老化を防いだり、生活習慣病の予防に効果が期待されている。ビタミンDは、血中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨を作る効果があるとされている。
【脂肪燃焼をサポート】
バターというと高カロリーなイメージだが、ギーはバターからできているオイルなれど、脂肪燃焼に効果があるとされている。そのポイントになるのが、ギーに含まれる中鎖脂肪酸と短鎖脂肪酸、共役リノール酸。中鎖脂肪酸は、吸収されると速やかにエネルギー源になる脂肪酸のこと。また短鎖脂肪酸は、体脂肪になりにくいとされている。最後に共役リノール酸は、脂肪の分解や燃焼に不可欠な酵素に働きかけて、脂肪燃焼を促進すると言われている。
パウンドケーキなどの焼菓子には、上記のベーキングパウダーやバターのほかにも、砂糖は「きび砂糖」を使い、通常のレシピの半分以下の量で甘さ控えめに作っています。
いくつかのサイトを参考にして、めちゃめちゃ健康オタクみたいなブログを書いてしまいましたが、私は、なんでも取り過ぎはよくないし、気にしすぎもよくないと思っています。
砂糖も塩も、糖質も脂質も、過剰になることなく、バランスよく、そしておいしく食べるのが一番よいと思っています。
できる範囲で、なるべくカラダに良いものを選んで取り入れていけたらいいなと思います。
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