食べ物は命②

前回に引き続き、少し真面目なお話です。


テレビのお料理番組で、プロの先生が言っていたんですって。

野菜のしっぽ(端っこ)は絶対にお客様に出してはいけません、失礼に当たります。

と。ゴーヤを切っていた私に、母がそう言ったのです。


例えば大根のしっぽ(根っこの方)は苦みが強いし、筋があったりするから

少し切り落とすけど、ゴーヤとかナスとか、わりと端の方まで全く味も食感も

変わらないし、使える部分を捨てるのはもったいないじゃない。

と、私は言いました。


見た目が悪いからお客さんに出すのには使わずに、まかないで食べなさい。

それか、みじん切りにして料理に使いなさい。

と。なるほどね。それはアリね。


だけどね、私が正直に思ったことは、

料理のプロの先生が、テレビで、

「野菜のしっぽをお客様に出したら失礼」と言い切ってしまうこと、

ちょっとなんだかなぁ…という気持ちです。

しっぽまで食べられる(ほかの部分と変わらない)のに、

それを出された人は、

「あら、このお店、失礼ね。テレビで料理のプロの先生が言ってたわ。」

と思ってしまうのではないでしょうか。


それって、逆に、野菜に失礼じゃない??


私は鶏手羽元や豚バラ軟骨を甘酢で圧力鍋で煮て、

軟骨までぷるぷるにして、固い骨の部分以外は全部食べられるように

作っています。

この軟骨がおいしいのよ。

秋刀魚の梅煮、いわしの生姜煮なども、圧力鍋で中骨まで食べられるように

作っています。

缶詰の煮魚みたいになって、骨までおいしいのよね。

私は、せっかくいただいた命、可食部は全部おいしくいただきます。


「おててぱっちん、いただきます!」

「おててぱっちん、ごっしょーさましたっ!」

って、2歳の孫もやっています。(かわいいのよ)

これはずっと受け継いでいってほしい、日本の文化だと、

私は思います。

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